地下アイドルから地上まで。楽曲派アイドル情報サイト

アイドルシーンは次の10年へ。TIF2022の成功がもたらした確かな一歩

度々繰り返すことになるが、2020年から始まったコロナ禍の2年半あまりはエンタメ業界に多大な悪影響を及ぼした。アイドルシーンもその例に漏れず大きな停滞を強いられることになり、(理由はコロナ禍だけには限らないが)いくつかのグループは活動休止や解散の道を選ぶことになった。

こうした逆風はアイドルシーン全体の衰退すらも反映しているように思えたが、今年のTIFはその印象を変えるのに十分な3日間だった。取材を通じて見てきたアイドルたちは全てこのコロナ禍をサバイブしてきたグループがばかりで、初出場組においては2020年以降のコロナ禍が始まってからにデビューしたアイドルがほとんどだ。

また、かつては若手グループとして多くのステージを盛り上げてきたTask have FunやDevil ANTHEM.といったグループは、今やTIFのメインステージであるHOT STAGEの中核を担う存在に成長しており、このレポートで紹介したグループのいくつかは次のTIFの主役となるべくTIFが終わった今も各々のパフォーマンスに磨きをかけている。

かつてのようにファンからの声援を得られないライブのスタイルとなってから2年半あまり。むしろそれが当たり前の状況の中で育ってきたアイドルたちのライブをTIFで目の当たりにして感じたのは、コロナ禍以前は一部のグループにしか備わっていなかったステージ上での自信や存在感、そしてそのパフォーマンスだけで見る側を満足させられる”ライブの力”だった。

もしかしたらコロナ禍がもたらしたライブにおける感染対策は、アイドルにとって純粋なライブ力を高めていく訓練場として機能していたのかもしれない。

”この先の状況がどうなるかは分からない”というフレーズはここ2年の間に何度言葉にしてきたか分からないが、今年のTIFを見る限りアイドルシーンは新しい10年に向けて力強い一歩を踏み出したと言っていい。そのことはここまでレポートしたアイドルたちのライブの素晴らしさだけに留まらず、冒頭に記したTIFというイベント自体のオーガナイズや運営体制からもうかがうことができた。

(実は)日本屈指の都市型音楽イベントであるTIFが、過去最悪の感染状況下においても成功を残したことは音楽エンタメにとっても決して小さなニュースではない。今年の成功を糧に、この先のTIFとアイドルがどんな未来のシーンを築いていくのか…。そんな期待感が最後に残ったTOKYO IDOL FESTIVAL 2022だった。


リンク
TOKYO IDOL FESTIVAL 2022 オフィシャルサイト https://official.idolfes.com/s/tif2022/?ima=3344
TIP&TIF 公式twitter https://twitter.com/TIP_TIF_staff
TIP&TIF オフィシャルサイト https://official.idolfes.com/

1 2 3 4

5

おすすめ

RANKING

DAILY
WEEKLY
MONTHLY
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  1. 1
  2. 2
  3. 3
PAGE TOP