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Especia x Blu-Swing 【ガチ恋!】主催ライブでアーバンな夜を飾る

音楽サイト【ガチ恋!】が主催する2回目のライブイベントは異色の2マン。大阪の堀江を拠点とし、4月からは東京進出を控えるEspecia。そして今年活動10周年を迎えるジャズバンドBlu-Swingによるライブが実現した。

会場のJz BratはEspeciaのファンが多くを占めていたが、ステージに先に登場したのはむしろそんなEspeciaファンこそ楽しみにしていたであろうBlu-Swing。「FLY HIGH」「SUNSET」でライブをスタートさせるとJz Bratはアーバンでプレミアムな雰囲気に包まれた。

MCではyu-ri(vo)が「今日はEspeciaさんとの対バンということで。今までこんな企画なかったんじゃないかな?」とイベントな空気を楽しんでいる様子で、「Especiaとの絡みも楽しみに」と笑顔でいうと観客から「おぉ!」と声が上がった。

その後はバンドメンバーによるインスト曲「PULSE」を披露するなどジャズバンドならではのライブパフォーマンスを繰り広げると、ライブの後半も「SYNDROME」「CHAIN OF LIFE」といったグルーヴの効いた楽曲を畳み掛け、Blu-Swingの代表曲の一つ「Sum」ではyu-riの指示でYUSUKE NAKAMURA(key)が”パッパラッパ…”と苦しげなハイトーンで歌って場を湧かせ、観客との盛大なシンガロングで一体感を演出。

この日のBlu-Swingは、おそらく彼らを初めて見た人が多いEspeciaファンへ向けたベスト・セレクションのようなライブで、その光景を目の当たりにした観客もBlu-Swingの歌と演奏にビビッドに反応し、「Sum」のシンガロングで起きた観客の歌声はこれまで見てきたBlu-Swingのライブでは一番大きなものだったように思う。

YU-RIが「音楽を分かちあいましょう」の振りで始まった最終曲の「FABULOUS」でもバンドメンバーのソロセッションで大喝采の連続となり、YUSUKE NAKAMURA(key)はかぶっていたハットを飛ばす熱演を見せ、TOMOAKI “BHUTAN” MIYAMOTO(Dr)もハイカロリーな激アツプレイで一際大きな歓声と拍手を集めていた。

Blu-Swingがライブを終えてほどなくステージインしたEspecia。
いつものライブハウスとはだいぶ勝手が違う会場のJz Brat。普段はジャズバンド御用達のこの会場でEspeciaがライブをするのはもちろん初めて。またJz Bratでのライブにアイドルシーンで活動するグループがラインナップされるのも初めてという二重の意味でメモリアルだったのがこの日のステージだった。

本番前のリハーサルの合間にEspeciaのリーダー冨永悠香から「Especiaで大丈夫ですか??」と尋ねられ、開場後にEspeciaファンの何人かからも「今日っていつもどおり(応援を)やっちゃっていいんですか?」という質問も受けた。

そんな不安と期待の中で始まったEspeciaのライブは会場と対バン相手のBlu-Swingを意識したのか「雨のパーラー S&L Remix」「海辺のサティ va Bien Edit」「Aviator alternative」とEspeciaの楽曲の中でも選りすぐりな渋みのある楽曲やメロウなリミックスver.が中心のライブとなった。

それもあってか序盤でこそ少しかしこまった印象もあったEspeciaのパフォーマンスだったが、徐々に会場の雰囲気にも馴染んでいったようでこの日が初披露だった「Over Time」や「Boogie Aroma CARTA ver.」など新アルバム「CARTA」の収録曲のパフォーマンスで観客たちを楽しませていた。

そしてEspeciaのライブの最後になったのは「ミッドナイトConfusion」。イベント主催者のお気に入り楽曲を”私信として入れた”というオーガナイザー冥利に尽きる選曲で、大サビでも森 絵莉加が「ガチ恋に〜!!!」と観客に呼びかけ「Eyes on me!!!」のコールアンドレスポンスで締めくくった。

2組のライブを終えてもまだ満足しきれない観客のアンコールの拍手に応えて再びステージに戻ったBlu-Swing。そしてYU-RIが来場者への感謝の気持ちを伝えると「今日一の大きな拍手で迎えてくださいね」の合図をきっかけにBlu-Swingが奏でたのはEspeciaの「Mount Up」のイントロ。
そしてYU-RIに招き入れられながらEspeciaメンバーがステージに出揃い、そのまま披露されたBlu-Swing x Especiaによる「Mount Up」スペシャルコラボバージョンがイベントのフィナーレとなった。

“異色の2マン”と銘打ったBlu-SwingとEspeciaによる「【ガチ恋!】WINTER BREEZE 2016」。今回のイベントを見届けた観客にとって2マンはイベントはどのように映っただろうか。

Especiaのファンにとって、Blu-Swingの演奏、YU-RIの歌声、バンドメンバーのソロセッションはかなり刺激的だったのではないだろうか。一方、Blu-SwingのファンにとってもEspeciaのライブ中に起こるコールやメンバーのソロダンスのたびにファンが座って視界を広げる応援のスタイルはカルチャーショックに近いものを感じたかもしれない。

ただ、この2組にはそれらを乗り越えた音楽的なシナジーが描けるのでは?と思い立ったのが今回の企画の出発点でもある。その可能性をアンコールで演じた「Mount Up」のコラボレートに見いだしてもらえたら主催者としても嬉しい限りだ。

【ガチ恋!】WINTER BREEZE 2016 セットリスト

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