初めての活動、再挑戦、10年目の決断。5人がKIKOに集まるまで
――では、みなさんそれぞれのここまでの経歴と、KIKOにたどり着くまでを教えてもらえますか。ナギさんから。
ナギ:本当に何もしたことがなくて。SNSとかもやったことないし、本当にこれが初めての活動です。
――人前に出たことも全くない?
ナギ:ないですね。習い事とか、小学校の時にやってた時ぐらいですかね。それ以外は本当に何もないです。
――じゃあ、なぜ今回?
ナギ:私の友達にサカイさん(SOMOSOMOプロデューサー)の知り合いがいて、その友達についていった時にサカイさんと出会ったのがきっかけで、「アイドルやりたいです」って半年ぐらい前に言ったんですけど、その時は動くタイミングではないかなって言われたんです。でも最近になって「新しいグループを作る」という話があって、「やりたいです」って言って参加させてもらいました。
――もともとアイドルをやりたい気持ちはあった?
ナギ:知らない世界すぎて、自分には無縁だったんですけど。でもサカイさんと2、3回会って「なんかやんないの?」みたいな話をいただく中で現実味が出てきて、やってみたいなって気持ちになった感じです。
――じゃあ今活動している既存のアイドルのことは、全然知らずに。
ナギ:何も分かんないです。
――今でも分からない?
ナギ:本当に分かんないです。
――面白いと思います。ありがとうございます。じゃあ次はバクさん。
バク:元々16歳の頃にK-POPアイドルに憧れて。16歳の時に一人で勝手にオーディションを受けて、一人で勝手に寮まで契約して、その後親に「実はオーディション受かって上京する」みたいな感じで言って、高校もそのタイミングで転校して、上京してきたんです。なのでその頃から、アイドルっていうもの自体にはすごく憧れというか、なりたいなってずっと思いながら生きてきました。
ただ、その後にコロナが流行ったり、なかなかうまくいかない時期もあって。事務所を辞めたり、地元に戻ったりもしました。でもやっぱり「また上京してアイドルしよう」と思って、アルバイトで毎日お金を貯めて。18歳の頃にまた自分で貯めたお金で上京してきて、アイドルを始めたんですけど、自分に何ができるのかとか、何を求められてるのかっていうのが分からないまま、手探りでやってた2年間でした。
その後、一度アイドルを辞めて、2年ぐらいブランクがあるんですけど。その2年の間に、すごく自分と向き合うきっかけをたくさんいただいて、KIKOに入る前ぐらいに自分ですごく性格が変わる出来事があって。その時に「私が本当にやりたいこと、心から人生楽しいって言えるものってなんなんだろう」って考えた時に、「私はアイドルがやりたい、自分がやりたい音楽をやりたい」ってパッと思い付いて。オーディションを調べていたら今の事務所のSOMOSOMOさんのオーディションが流れてきて、「私のやりたい音楽はここにあるかもしれない」と思ってオーディションを受けさせていただいた時に、新グループの話を伺って、「私は一からスタートする方がもっとワクワクするかもしれない」って思って、KIKOに入ることになりました。
――自分の性格が大きく変わったきっかけというのは?
バク:それまで周りの環境にすごく影響されてしまう人間だったし、すごく狭い世界で生きてたんですけど、「もうちょっと広いものを知ろう、広い世界で物事を見よう」って思った時に、例えば哲学の本を読んでみたりとか、偉人の人たちの話をずっと調べてみたり、学んでみたりとか、関わる人をちょっと変えてみたりとか。環境とか考え方をすごく変えたんです。エーリッヒ・フロムさんっていう哲学者の『愛するということ』という作品があって。自分への愛し方がずっと分からなかったんですけど、その本に出会ったきっかけで、「私って自分のこと、もうちょっと愛してあげていいんだな」って思えたのがきっかけでした。
――はい、じゃあユメナさん。
ユメナ:経歴は今10周年に入るぐらいなんですけど、もともと宮城県仙台市で活動してて。6年半ぐらい仙台でグループアイドルに入ってて、その後ソロ活動とか、ユニット活動とか、グループに入ってみたりとかあったんですけど、ずいぶん前からSOMOSOMOさんが好きだったんですね。でも、「好きなグループ」みたいな感じで止まってたんです。もともと王道アイドルをやっていたので、自分にとってSOMOSOMOさんは「見る専門」みたいな感じだと思ってて。
そんな中、グループ活動してた時のメンバーの都内でのデビューが続々と決まったんです。で、自分は仙台に留まってていいのかなっていう感情もあったし、「仙台でトップ取りますわ」みたいな感情もあって揺らいでた部分があったんですけど、「今動かなかったら多分無理だな」と思って、とりあえずオーディションを受け始めたんです。
それは都内でデビューするっていう漠然とした目標だったんですけど、その中でSOMOSOMOさんのオーディションを見つけて。SOMOSOMOさんのライブを本当にいっぱい見てきて、「こんなに心打たれるライブってあるんだな」って毎回思わされてたので、「こんなに好きなら入るしかない!」と思って、オーディションを受けさせてもらって。そしたら「新グループ作るんだよ」ってお話をいただいて。サカイさんも私のライブを見てくださってたっていう部分もあって、「ぜひそっちに入っていただきたい」っていうお話もいただけて。自分のことを知ってる方からそういう風に言っていただけるのってなかなかないことだし、自分の実力を認めてもらえてるのかなっていう部分と、もっと伸ばせるんじゃないかなっていうのと、挑戦してきてないジャンルだったので。もっと自分の可能性を出していけるんじゃないかなと思って、KIKOに入ることを決めました。
――バクさんとユメナさんはSOMOSOMOのオーディションも受けていたということですが、もうSOMOSOMOへの未練はない?
ユメナ:私は新グループの話をいただいた時に悔しいなって思ったけど、だんだん「これはSOMOSOMOさんを抜かす未来も見えるな」って思って(笑)最初の勢いってあるじゃないですか。ここで自分が「SOMOSOMOさんには勝てないんで……」っていう感情だったら、それまでになっちゃうなって思って。越えられるかは分からないんですけど、越すぞって勢いを持ちたいなって思って。すごく大好きなグループでもあるけど、勝手ながらライバル視させていただいて「越えます」って気持ちでいます。
バク:KIKOのコンセプトの「自分史上、最高の自分であれ」とか、曲に込められた想いとかって、私がすごく自分に対して思うことでもあるので、一番自分が表現したいことを表現できる場所だと思ってるんです。心から、良かったなって思ってます。
――SOMOSOMOに未練はない、と。
バク:はい。
――では、サクさん。
サク:私は幼稚園生の頃にまずダンスを始めて、そこから一回辞めたりもしたんですけど、ずっと続けてて。将来自分何しようって思った時に、「ダンスを使う仕事がしたい」っていうのが第一で。アイドルとかアーティストさんもよく見たり聴いたりして好きだったので、その業界に行こうっていうのはあって。最初はダンサー、ミュージカルとか、俳優・舞台のお仕事をしたりしてて。
その中でグループ活動したくて、ずっとオーディションを探してて。前のグループに入って8ヶ月ぐらい活動してたんですけど、そのグループが解散になってしまってから、ちょっとしたぐらいの時にサカイさんからお声がけいただきました。前のグループは新メンバーでの加入だったんですけど、私は最初からやりたいっていう思いもあって、お話をいただいた時にやってみたいと思って……入りました。
――サクさんは、KIKOのコンセプトの「自分史上、最高の自分であれ」とか、今のアー写のイメージとのギャップというか、おしとやかというか、穏やかそうな感じがありますが。
サク:普段はこんな感じなんですけど、踊ってる時とかパフォーマンス中は割とオラついてる?
一同:(笑)
ユメナ:ダンスめっちゃかっこいいんですよ。ダンサー系なんで。
サク:なので「自分最高だぞ」っていうのをアピールしていけたらなと思います。
――最後、ルリさん。
ルリ:ツムギ ルリです。私は4年前まで、サカイさんと同じ事務所で「SHIKASHI」っていうグループで活動していて。私は一度辞めて、サカイさんたちも独立して。4年経ったんですが、その4年の間でもサカイさんには「まだグループやりたいんですよね」っていう話を半年に1回ぐらいはしてて。そしたら「そういえばまだグループ探してる?」っていう話を受けて、お話しして入ったっていう流れです。前の事務所からお世話になってたので信頼はあったし、知ってる人たちとまた一緒にできるっていうのは嬉しいことなので、ここでやろうって決めて入りました。
――その4年間は活動は何も?
ルリ:活動は何もしてないです。
――やれるチャンスはあったんじゃないですか? 4年間という時間もあるし、経験者ということであれば、そういうお誘いもあったんじゃないかと思うんですが、やらなかった理由は?
ルリ:元々もうアイドルをやるつもりはなくて。でも前のグループを「やりきったんですか?」って言われたら、自分の中で結構不完全燃焼みたいな部分はあったので。でも、自分の中でアイドルに向いてるなって思ってた訳ではなかったので、アイドルである必要はないんじゃない? とか思いながら、でもやっぱり将来も考えたりしていて、3〜4年経ったって感じです。
――自分にハマりそうな場所がなかった、ということなんですか?
ルリ:正直に言うとなんでもよくて。音楽と歌が好きだったので、それがやれればいい、みたいな気持ちはずっとあって。最初に飛び込んだのがアイドルだったから、っていうのが理由です。
――その中で、KIKOに入ろうと思ったのはサカイさんが大きかった?
ルリ:そうですね。

